December 4, 2019

Cardano ADAステーキングネットに備える方法

Together Agency

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ワークショップ:ADAステーキングテストネットに備える方法

科学哲学を通じて進化を続ける初の第三世代ブロックチェーン、Cardanoの公式商業化部門であるEMURGOは、ADAステーキングへのCardanoインセンティブ付きテストネット導入にむけた準備のためのコミュニティ・ワークショップを2019年11月25日に開催しました!ヨロイウォレットのTwitterをフォローしている方なら、ヨロイウォレットがCardanoインセンティブ付きテストネットの公式スナップショットのサポートを開始するのが、11月29日予定であることを、すでにご存じでしょう。この「公式スナップショット」が実行されれば、すぐにヨロイはアップデートされます。そうなれば、ユーザーは、11月29日の公式スナップショットのあいだに自身の資金が正確に計上されたのかを確認するために、残高確認を行うことができるようになります。ただし、この公式アップストアでダウンロードできる、ChromeとFirefoxのためのヨロイウォレット公式残高確認用の拡張機能だけが、使用できることに注意してください。

イントロダクション:Cardanoインセンティブ付きテストネット

EMURGOとCardanoのエコシステムは、完全な分散化とADAステーキング機能をCardanoにもたらすShelleyの時代の始まりとなる、Cardanoインセンティブ付きテストネットのロールアウトに注力してきました。Cardanoインセンティブ付きテストネットでは、ADAホルダー(ステークホルダー)は、自身のADAステークを委任したり、実際のADA報酬とともにステークプールを運営することができるようになります。さらに詳しく知りたい方は、「EMURGOのヨロイウォレットがCardanoインセンティブ付きテストネットの残高確認をサポートします」をお読みください。

いますぐ、ChromeウェブストアFirefox Browser ADD-ONSで、ヨロイのShelleyテストネット拡張機能をダウンロードしましょう!

CardanoのADAインセンティブ付きテストネットのステーキングに関する、FAQとワークショップの振り返り

先日のワークショップでは、R&DエンジニアニングリードのSebastien Guillemotと、R&DエンジニアのShinが、Cardanoコミュニティから寄せられた基本的な質問に答えました。その有益なQ&Aセクションは、下記の通りです(YouTubeのEMURGOワークショップ・ライブストリームでも、再度視聴できます。まもなく英語翻訳も追加されます)。

1. CardanoのADAステーキングとは?

Cardanoネットワークで保有されるADAは、ADA保有額に比例したステークの大きさという形で、ネットワークまたはCardanoブロックチェーンのステークを表します。もしあなたが手に入るすべてのADAのうち10%を保有していたなら、ネットワーク全体では10%のステークを所持していることになります。

そのステークを委任する機能は、Cardanoが運用されるにあたって非常に重要なものです。ADAホルダーが報酬を得るには二つの方法があり、それによってネットワーク運用を続ける動機となります。つまり、ほかの誰かが運用しているステークプールに委任するか、自身でステークプールを運用するか、によってです。あるステークプールに委任されたステークの額は、CardanoのPoSアルゴリズムであるウロボロスが、どのステークホルダーがCardanoブロックチェーンに次のブロックを加え、それによる報酬を獲得するかを決定するひとつの方法になります。より多くのADAステークがあるステークプールに(一定の額まで)委任されれば、より次のブロック追加に選ばれる見込みが高まります。そして、そのステークプールにADAステークを委任していたすべてのステークホルダーによって、その報酬が共有されるのです。

ステークプールとは、ノード運用の知識やリソースを持たず、運用したいとも考えないADAホルダーが、自身のステークを委任するノード(ブロックチェーンの完全なコピーを運用するサーバー)のことです。それは、技術を持たず、多忙なADAホルダーのために、プロセスを単純化します。一方で、ステークプールの運営者は、専門知識と資金を併せ持ち、24時間無休でノードを運営します。

2.なぜCardanoのADAステーキングが重要なのか?

ADAを保有するすべての人が、ステークプールを運用したいわけではありません。ステークプールの運営を自身で始めるのではなく、手助けしたいと考える人もいるのです。これこそが、ステーキングが重要である理由です。

通常、Cardanoのデイリー・ユーザーは、特定のステークプールに自身のADA資金(ステーク)を委任できます。これによって、ステークプールの運営者は自身のステークプールを健全な規模に拡大し、ステークプールを増やすことができるようになります。その努力に応じて、ステークプールの運営者はADAの報酬を獲得します。もしこの報酬がなければ、熱心に働くステークプール運営者は辞めてしまい、Cardanoブロックチェーンはネットワークを保ち続けることができなくなってしまうでしょう。自身の資金(ADA)をこれらのステークプールに投じるステークホルダーも、報酬をより多くのADAという形で受け取るのです。これは、人々はひとつのインセンティブメカニズムとして、ステーキングからADAを稼いでいることを意味しています。

3. ADAをステークする必要はあるか?

ステーキングは義務ではありません。もしステーキングに参加しないのであれば、なにもする必要はないのです。Ledger、ヨロイ(すべてのバージョン)、ダイダロスのような自身のハードウェア・ウォレットに、ADAを保管し続けることもできます。

他方で、もしADAステーキングに参加したいのであれば、あなたのADAをハードウェア・ウォレットからヨロイかダイダロスに送金する必要があるでしょう。そして、その送金は前述した、今のところ公式スナップショットが行われるとされている日(11月29日)までに完了されなければなりません。ヨロイウォレットのTwitterに注目して、最新の情報を見逃さないようにしてください。

4. 現在と、これからやることは?

実際のテストネットでは、すべてのステークプールが表示され、事前にソートされたステークプールリストのなかから、どれが最も報酬を獲得できそうか、選択することができます。一度委任したステークプールを選択すると、あなたのすべてのADAを一度に委任できます。この操作は手動で行う必要がありますが、一度このプロセスを満たせば、再度委任する必要はありません。

コミュニティからの質問

5. 新しいウォレットを作成する必要はあるか?

ダイダロスを使っている方は、ほとんどの場合、ご自身の「報酬ウォレット」に対応した新しい15ワードの復元フレーズを作成する必要があるでしょう。

ヨロイを使っている方は、現在と同じ15ワードの復元キーを使うことになりますが、すべてのアドレスは変更され、資金を古いアドレスから新しいShelleyのアドレスに送金するトランザクションを実行する必要があります。

6. ADAステーキングの優先権はどうやって決定されるのか?

すでに決まった計算式がありますが、残念ながらいくつかのコードが完成していないため、テストネットには使うことができません(これはテストネットバージョンにかかわる話で、メインネットには関係しません)。代わりに異なるアルゴリズムを用いますが、現時点ではまだ公開されていません。テストネットの公開とともに、詳細も公開されるでしょう。

7. インセンティブのパーセンテージは、どのように決定されるのか?

これはIOHK次第であり、彼らは報酬のパーセンテージをどうするかについて、まだ決定していません。

8. 公式スナップショットはいつ行われるのか?

現時点では、11月29日を予定しています。

9. ADAをヨロイに保管しておくだけでよいのか?

はい。ヨロイ(すべてのバージョン)に保管されているADAはすべて、公式スナップショットでも計上されます。ハードウェア・ウォレットに保管されていないADAはすべて、スナップショットに計上されます。ヨロイのブラウザ拡張版は、モバイル版よりも先にShelleyのサポートを開始しますが、ヨロイ拡張版とヨロイモバイル版のどちらも、使われる復元フレーズは同じです。

10. 残高確認のあいだダイダロスに保管していた私のADAが、承認されました。しかし、さらに多くのADAを追加しても、残高確認ツール上で新しい残高が承認されません。なぜでしょうか?

現在の残高確認は、残高確認ツールのリハーサル中であった11月12日時点で、あなたのウォレットに保管されていたADAの額のみ反映しています。公式スナップショットまでには、あなたのヨロイやダイダロスに購入、送金されたADAが計上、承認されます。

参考として、IOHKの公式ブログに掲載されている「Incentivized Testnet: what is it and how to get involved.(インセンティブ付きテストネット:概要と参加方法)」も参照してください。EMURGOはIOHKと連携して活動しているので、ヨロイウォレットは「公式スナップショット」のサポートを確実にするべく、熱心に働いています。今後も続々と情報をお伝えしていきますので、EMURGOヨロイウォレットのTwitterアカウントや、IOHK/Cardano財団のソーシャルメディアチャンネルに注目してください。もしヨロイウォレットについて質問があれば、サポートメール(support@emurgo.io)までご連絡ください。

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EMURGOは、Cardanoをグローバルに発展させる
EMURGOはCardanoブロックチェーンの導入を促すだけでなく、Cardanoの分散型ブロックチェーンエコシステムを採用しているプロジェクトや組織を創出し、投資やアドバイスを行うことによってCardanoブロックチェーンの利便性を向上します。ブロックチェーンの研究開発から得た専門知識および業界パートナーとのグローバルなネットワークを活かし、組織や人材教育等の支援を行っています。

EMURGOは2017年6月に日本で創業し、以降シンガポールやインドネシア・インド・ニューヨークに展開しており、Cardanoプロジェクトの公式な商業化部門として活動しています。Cardanoエコシステムのグローバルな成長、そしてCardanoブロックチェーンの導入促進のためにIOHK/Cardano財団と連携しています。プロジェクトの詳細については、https://jp.emurgo.io/ をご覧ください!

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