ブロックチェーンソリューションのプロバイダーおよびCardanoの創設企業であるEMURGOグループ(シンガポール、代表取締役社長・児玉健)のEMURGO Indonesia(インドネシア、代表取締役社長・村崎俊介)は、EMURGOトレーサビリティのローンチを発表します。
本ソリューションは、ブロックチェーン技術を活用することで既存のサプライチェーンのトレーサビリティ水準を刷新し、サプライチェーンのステークホルダーや消費者に付加価値をもたらす、エンタープライズ向けのソリューションです。
EMURGOトレーサビリティは、EMURGOのエンタープライズチームが開発した、初のブロックチェーンベースのソリューションです。本件においてEMURGOは、環境に配慮したインドネシアのコーヒーブランドであるBlue Korintji Coffee(ブルーコリンジコーヒー)と提携しました。同社は、EMURGOトレーサビリティを自社のコーヒーサプライチェーンに取り入れた初の企業であり、コーヒー生産者や消費者を含むすべてのステークホルダーにメリットをもたらすことを目指しています。本ソリューションは、Cardanoの研究主導のブロックチェーン技術を活用して、ステークホルダー間における購入価格を可視化し、蓄積される個人情報の透明性を確保する予定です。Blue Korintji Coffeeは、本ソリューションを活用することで得られる収益の一部をプールし、製品のサステナビリティに投資することで、生産者に還元を行います。4月5日より、コーヒーを購入する消費者は、ジャカルタ市内に数店あるBlue Korintji CoffeeのBintaro店において、提示されるQRコードをスキャンするだけで、提供されるコーヒー豆の産地についての情報に、EMURGOトレーサビリティを通じてアクセスができるようになります。
世界のコーヒー豆のサプライチェーン業界やリソースを潤沢に持たない事業者は、しばしば曖昧な会計基準や原産地の証明に苦労し、不正の横行や消費者からの不信感を招く結果となっています。フェアトレード財団は、「コーヒー豆は、生産者、業者、プロセサー、輸出業者、ロースター、小売業者などを介してようやく消費者の手に渡るものであるため、そのサプライチェーンは複雑なものとなっています。多くの生産者は、自らの製品が誰に届けられたのか、最終的にはいくらで販売されたのかを知る方法などほとんど知らずにいます」と述べています。[1]
コーヒーの生産量および輸出量が世界第4位であるインドネシアでは、コーヒーの96%が、コーヒー豆の生産に必要なリソースを十分に所有していない小規模生産者によって生産されており、生産者や消費者は、サプライチェーンにおいて優位にいる大規模ステークホルダーに対して弱い立場にあります。[2]
インドネシアコーヒーの市場トレンド
2045年まで国内コーヒー市場が伸びるという予測から急拡大しています。ベンチャーキャピタル(VC)による投資も過熱しており、アメリカのアーティストのJAY-Z(ジェイ・ジー)とテニス選手であるSerena Williams(セリーナ・ウィリアムズ)もそれぞれのVCを通じてインドネシアのコーヒースタートアップに投資をしています。5年前まではスターバックスと道端の屋台のインスタントコーヒーと二極化していた市場でしたが、経済中間層の増加により、中間価格帯を埋めるブランドが続々と誕生しており、Blue Korintji coffeeもその一つに数えられます。
EMURGOグループ CEO児玉 健
「EMURGOトレーサビリティは、現代のサプライチェーンにおける非効率性に実践的に対処できる、画期的なエンタープライズソリューションです。EMURGOは、Blue Korintji Coffeeとの提携により、生産者、企業、消費者の実生活に役立つ具体的なソリューションを提供し、テクノロジーが全ての人にもたらすメリットを示すことができることを嬉しく思います」
Blue Korintji Coffee創設者 Budi Isman
「Blue Korintji Coffeeは、業界をリードするグローバルなブロックチェーンテクノロジーソリューションのプロバイダーであるEMURGOと提携し、インドネシアのコーヒー生産者やその事業、消費者の生活を改善する革新的なテックソリューションを提供できることを嬉しく思っています」
Blue Korintji coffeeについて
スマトラのMount Kerinciという活火山を有す高地で栽培されるコーヒーを専門としてジャカルタで5店舗を展開するカフェとその運営会社です。創業者のBudi氏は、米ジョージワシントン大学を卒業し、シェルやモービルなどの石油会社、コカ・コーラインドネシアの副社長を経て、Blue Korintji coffeeを創業し、現在はコーヒー店の経営にとどまらず、スタートアッププログラムも運営していて、本プログラムを経験したSURYONO氏が農家からプロセサーとなり、村人をまとめて年間1,300トン以上の安定生産体制を確立しました。5年前まで、村人はコーヒーより利益になる芋や唐辛子を生産していたが、Budi氏の活動も助けて、多くがコーヒー農家に転向し、現在ではインドネシアで最も高い生豆の1つとなりました。
EMURGO役員の村﨑が「 Connectable Coffee (接続可能なコーヒー) 」に登壇しました!
EMURGOについて
EMURGOはCardanoブロックチェーンの導入を促すだけでなく、Cardanoの分散型ブロックチェーンエコシステムを採用しているプロジェクトや組織を創出し、投資やアドバイスを行うことによってCardanoブロックチェーンの利便性を向上させます。ブロックチェーンの研究開発から得た専門知識および業界パートナーとのグローバルなネットワークを活かし、組織や人材教育等の支援を行っています。プロジェクトの詳細については、https://emurgo.io/jaをご覧ください。
EMURGOに関するお問い合わせ
株式会社EMURGO Co., Ltd
広報担当 フローリアン、三本
pr@emurgo.io